まんがでわかるデザイン思考
著者名: 坂元勲 , 小田ビンチ, 田村大 (監修)
評価: ★★★
こんな人におすすめ
- まんまですが、デザイン思考ってなに?ってのを最速で知っておきたい方にはよいでしょう。
学術的な読み物が苦にならない人は、すっ飛ばしてティム・ブラウンの本を読んでももちろんよいでしょう。
以下はデザイン思考を知っておくことをお勧めする人:
- ロジカルシンキングはビジネスパーソンとしてのたしなみ(巧拙の違いはあれど)だと思っている方。
それは正しい。もう一つたしなみを増やしてもいいかもしれません。 - 新発想に行き詰まっている方。
- うちは顧客第一主義だ、と日頃言っている上司の方。
かな。
感想文
「こんな人におすすめ」で書いたことの大部分が自分に当てはまる。ということで読んでみた。
そしてそのあと、本著の引用元となっているティム・ブラウンの本を読んだ。こちらは別途感想を書く。デザイン思考そのものへの感想もそちらに寄せた方が適切だろう。
またデザイン思考に関する書籍をちゃんと読んだのは初めてだが、ネット検索レベルでの情報収集は過去にしているので、そういう意味ではあまり新鮮味をもって読んでいない。その前提での感想となる。
ということで漫画本への感想だが、
漫画の持つわかりやすさ、とっつきやすさってやっぱすごいですな
ですね。
原作読む前に読んでよかったと思うし、おすすめしたい。
漫画の力を改めて感じたので、『もしドラ』も今更だが読んでみようと思った。
ところどころ解説があり、そこではティム・ブラウンの本の引用がある。むしろ引用が明示されていないところも、かなり原著に基づいているように見える。
原著をAIに読ませたうえで、簡単なシナリオ設定を指定したら生成AIがストーリーを書いて、漫画作成までしてくれる日は近そうだ。
世の中の難読書をかたっぱしから漫画化できるのではないか。
学習効果的にはすごい意味があるので、ぜひ量産してほしい。
一方で引用明示しているとはいえ原著者にロイヤルティが落ちなくていいのかな?と気になった。なんとなーく原著に関するリスペクトがもっと必要な気がして。その分評価の星を落としてしまったけど、
繰り返しだが原著を読む前に、あるいは原著は読むのがめんどくさい人に、おすすめしたい良著だと思う。
デザイン思考については別途感想書くので、本日はここまで。