人を選ぶ技術
著者名: 小野壮彦
評価: ★★★★
こんな人におすすめ
- まずは採用、特に経営幹部候補となるハイレイヤーの採用に関わる方へ
- 経営幹部人材になりたいと考えている方へ
- そして評価・育成に悩むミドルマネージャへ
基本的には「経営幹部人材のミキワメ」にフォーカスされている本と思うが、 対象レイヤー問わず一読の価値はあると思う。
また経営幹部人材になりたいという方=ミキワメの対象になる方も一読の価値があるはず。
ずばり「経営幹部人材のミキワメ」に関わっているならば、これは何度か繰り返し読まないといけないかも。読んで実践、読んで実践、を繰り返す。
このテーマを扱う本が他にもあれば多読もよいが、類似の本はあるのかな。
感想文
本に書かれた内容を批評、解説するほどまだ自分自身が理解と実践を繰り返せていない。書評にならないが、採用とかミキワメについての経験と、思うことだけメモしておく。
自分自身は、アップオアアウトとまではいわないがそれに近いカルチャーの経験が長い。会社を離れることは当たり前に選択肢の一つとして、マネジメント側も社員も考えていた。
そうなるとミキワメよりも、適切な評価のほうが重要性が高い。
あるいは、社員が成長する(市場価値を高める)環境を用意できているかが重要で、ミキワメをミスってもお互い気持ちよく「卒業」を迎えられる。
極論、採用してから考える。
ミキワメがいくらなんでも雑過ぎてひどいと思うことが、出身であるコンサルティング業界であるのはちょっと残念だけど。 本書のテーマで扱う経営幹部人材については安直に「採用してから考える」わけにはいかないので一緒くたにできないか。
ただ、採用シーンだけでなく、その後のミキワメ(人事評価)、登用、退職も含めたキャリアパス、といった「ヒトに対する向き合い方」の風土・文化・制度によって、 採用に求められる要素は変わると思った次第。
ある方に教わったこと。
マネジメントは<この会社に集まってくれたすべての社員に感謝>
という思想、姿勢に賛同し、実践したい。
採用面接も同じで、そこまで来ていただいたすべての候補者の方に心から感謝し、 せめて(知的に)楽しく有意義な時間になるようおもてなしの心で接したい。
冒頭記載の通り、本書のレビューでも何でもないです。一言だけ。経営幹部人材のミキワメというテーマで本質的と思われることを書かれた本に違いないとだけお伝えしておきたい。