ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則
著者名: ジム コリンズ;ジェリー ポラス (著), 山岡 洋一 (翻訳)
評価: ★★★★
こんな人におすすめ
- いわゆる外資系グローバルカンパニーにお勤めな方日本で務めていると、その本当の良さというのがわからない気がする。良い点も悪い点も「ガイシケイ」という言葉によって隠れている。M&Aでもされて「ガイシ」になたったならなおさらだ。 そんな方にぜひ読んでみていただきたい。
- 起業を考えている方 どういう視点で読まれたのかはわからないが、とても感化されている経営者がいる。
- 中期経営計画を立てろと言われた経営企画部門の方、コンサルタントの方 数字だけの計画にならないよう、絵にかいた餅にならないように。
一見すると脈絡ないのだが、ビジョナリーカンパニーと、会社という迷宮、ロープライスエブリデイを3点セットで読んでいただけるとジワっとくるんじゃないかなぁと思う。
感想文
とっくに読んだつもりになっていたが、どうやら未読だったらしい。
「もっと早く読んでおくべきだった」系の一冊になった。
(よい日本語なかったのかなとは思うのだが)<ビジョナリーなカンパニー>を帰納法的に特長抽出しようという試み。その意味では当たり前だが豊富な傍証に基づいている。
自分自身がその1社を経験していることもあって、腹落ちすることばかり。
「結局こういう会社が強いんだ」と。
同時に、そうじゃない会社のこともよくわかる。 むしろほとんどの会社は、「でも」「今は」といった理由をつけて、ビジョナリーカンパニーに向かっていく苦しさから顔を上げてしまう。その気持ちもよくわかる。
そのあたりの負に陥るメカニズムは「会社という迷宮」で石井光太郎氏が説いているものに通ずる。
学術的な書籍なんで、若干読みづらい。シリーズの続きを読破すべきかどうか悩む。