人事/コーチング

影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器

 

著者名: ロバート・B・チャルディーニ , 社会行動研究会 (翻訳) 

評価: ★★★

こんな人におすすめ

  • 応用心理学のビジネス活用に興味があって、わりと勉強好きな方。
  • 一流の実績を残したセールスパーソンで、自らのノウハウを体系化して引き継いでいきたいと思っている人。
  • 一流の詐欺師になりたいと思っている人。

かな。。 なんだろう、学術的だからか、それとも事例が多すぎるからかちょっと難読に感じた。その点では読み手を選ぶ気はしたが、流し読みすればいいのかも。  

感想文

どうやったら自分の意図する形で人を動かせるのか?という意味では、『人を動かす』と同じ種類の本になるのかな。 一応、ピープルマネジメント/コーチングのカテゴリーにさせていただいた。

ただトーンとしては、なぜ人は他人の意図にしたがって行動してしまうのか?という、受け手側(被害者側)の視点で書かれている。

それどころか、どうやったら動かされないか(騙されないか)、という対策にまで踏み込んでいる。けどその対策難易度が高いこともしばしば。結局、行動に至る心理の真理を証明しているような格好だが。

たしかに、『人を動かす』も一歩間違えれば犯罪の発展につながる。 むしろ昨今の〇〇詐欺や闇バイトに堕ちるストーリーを聞くと、人を動かす科学は犯罪集団側で発展しているんじゃないかと思うくらい。恐ろしや。。。

どう動かすか、どう騙されないようにするか、のいたちごっことも言うべきせめぎ合いの中で、方法論の発展があるのかもしれないな。 あくまで手段として考えるならばだが。使い手の良識が求められる。

この本はやや難解だが、心理学は面白い。

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