アイデアの99%ー「1%のひらめき」を形にする3つの力
著者名: スコット・ベルスキ (著), 関美和 (翻訳)
評価: ★★★★
こんな人におすすめ
- 他人の成功を見て、「あ、それ私もやろうと思っていたことだ」という感想を持った方。
- クリエイティブな職種を意識された書籍ですが、応用範囲は広いと思う。改善活動を進めたいチームリーダーにも良いかもしれない。
感想文
耳の痛いテーマだ。
同業他社に出し抜かれた案件。自分の中で温めていたものもあれば、トライアルプロジェクトまでは進んでいたものもある。惜しかったか。
3年前に企画書を作って社内・顧客に出していた提案。生成AIで現実味がわいてきたと思ったら、他社からプレスリリースが出ている。時代が追い付いていなかったのか。
コロナ禍で逆に生まれたビジネスチャンス。振り返れば短い旬だった。うまくやった会社もある。我々はたくさん取りこぼしたけど、それでも事業は大きく成長した。
本当に惜しかったのか。
本当にタイミングが合わなかったのか。
本当に今の結果に満足できるのか。
そして本当に他社は現状うまくいっているのか。
他業界のことならともかく、同業である以上、着想のほとんどはそれほど斬新ではない。コロンブスの卵のような斬新さすらない。
むしろ同じお客様から同じヒントをいただいているかもしれない。
もっと言えば、すでにお客様から「総論賛成」までいただいているものも多いだろう。
大半のことはそこから先のどこか、おそらくは2歩と進まないうちに躓き、諦められ、放置され、日の目を見ていない。
飽きっぽい性格である。
3日坊主とはよく言ったもので、そこで終わるものは多いらしい。3日目を乗り切れば習慣化に大きく前進する。次は1か月目。
若干人によって違うようで、私は2日目と、2週間目かな。
このブログは実はそんな自分越えへの挑戦でもある。
まぁでもビジネスでいうとそのパターンよりは、人の巻き込みで失敗して、着想のままに墓場に葬ってしまったことが多いかな。
いろいろ考えさせられる本でした。