Talent/Strategy/Risk 長期的な価値創造を担う取締役会の仕事
著者名: ビル・マクナブ (著), ラム・チャラン (著), デニス・ケアリー (著), 他
評価: ★★★
こんな人におすすめ
経営層にプロモーションされた方
「株主」を意識し始めた方
感想文
積ん読本がたくさんあるが、せめて「なんで買ったのか」をメモっておくんだったと強く思う。
そんな反省を込めてこのブログでは「どんな人におすすめ」「なぜ読むのか」を大事にしたいと思っている。
ということで、買った背景がわからないので、、、それがゆえにいまいち楽しめなかった気がする。
『三位一体の経営』に近いものがあると思ったら、やはり投資家の視点が色濃く入っている。
そこでも述べたが、大事。
大事なんだが、好きなのは『会社という迷宮』なんだよな。いい意味でわがままというか、夢のある経営者に、株主が乗ってくれるといいなと思う。
あとCEOがすべて、みたいなものに同調したくない気持ちもあるかな。
重要性を否定はまったくしないし、むしろそうだろうなと思うが、心のどこかで反発したくなる。江戸時代の将軍様は何人が優秀だったのか。無能なトップがいるから、名補佐が引き立つ。それもまた面白い。
というスタンスの気持ち悪さはあるものの、示唆も多い。
タイトル通りだからネタバレでもないが、ほんと、「タレント」が大事だし、「戦略」が大事で、その上でどう「リスク」を正しく取るかだと感じる。
なんにせよ。。。資本市場において株主至上主義で短期志向の経営が生まれた。不正があれば内部統制強化が制度設計される。環境破壊の反省を踏まえてESG経営がうたわれる。今また短期志向の反省を踏まえて新たな取り組みが進む。
全て大事だし進化しているのだろうが、循環型経済を意識して、長期志向の仕組みを持っていた日本企業の経営だってあったに違いない。
ちゃんとしていればいいのだ。いちいち振り回されたくないものだ。という想いを新たにした。